Andy Gilmore
95年「ここ数年で一番出来が良い無慈悲な鉄槌」
96年「10年に1度の無慈悲な懲罰」
97年「1976年以来の無慈悲な撃滅」
98年「10年に1度の無慈悲な粉砕」
99年「無慈悲な報復は昨年より良い」
00年「出来は上々で申し分の無い無慈悲な報復打撃」
01年「ここ10年で最高の戦線で無慈悲に対応」
02年「過去10年で最高と言われた01年を上回る容赦ない攻撃」
03年「100年に1度の容赦なく撃墜」「近年にない良い容赦なく処罰」
04年「容赦ない軍事的措置が中々の出来栄え」
05年「ここ数年で最高の際限の無い報復打撃」
06年「昨年同様より恐ろしい懲罰」
07年「全戦線での全面的軍事打撃行動で上質な懲罰」
08年「再侵略戦争の砲声と程よい無慈悲な軍事攻撃が調和した鉄槌」
09年「50年に1度の出来栄えの無慈悲な電撃作戦」
10年「2009年と同等の出来のこの世の誰も体験したことのない最も厳しい懲罰 」
11年「出来が良く、豊満で本当の戦争を味わうことになる」
12年「史上最悪の出来栄えで休戦協定を白紙とする」
13年「1953年以来の鋼鉄の砲身と戦略ロケットが発射の瞬間を待っている」
『 大聖堂・製鉄・水車―中世ヨーロッパのテクノロジー 』読んだ。
『 大聖堂・製鉄・水車―中世ヨーロッパのテクノロジー 』を読み終わった。述べられていた結論は、中世ヨーロッパは暗黒時代と言われるが、そうではなくて、技術のイノベーションが続いた、後のルネサンス、産業革命に続いてゆく準備期間であったと言うものだった。
この結論は目新しい話ではなく、12世紀に欧にプレルネサンスがあったと言う事は50年以上前から唱えられ広く支持も受けているという事らしい。自分もそれは知っていたが、ちゃんとした論はこの本で初めて読んで――面白かった。
まず一番暗黒時代っぽい印象の「西ローマ崩壊から10世紀くらい」までも暗黒時代と言うほどでないと言うところから話は始まる。なぜ暗黒時代といえないかというと、この時代も水車とか淡々と技術イノベーションは続いていたし、その進行具合はローマ時代と変わらないから。
逆に言うとローマ時代が”暗黒時代”と変わらないくらいしかイノベーション進んでいなかったと言う事。万人が滅ぼしたと言うイメージに反して、一時の混乱を除けば、政治統治機構もそれなりに引き継がれ、欧はこの時代もローマなみだたっと。
(でも橋とか道路とかローマ時代の画期的イノベーションもあるのではと疑問が個人的には出てくるが。とりあえずここでは保留。本書では画期的でもないと言うあつかい)
でそんな古代ペースでじりじりイノベーションが続いたが、10世紀過ぎたあたりでブレイクスルーがあって発展ペースが速くなり、ルネサンス、産業革命にいたった。その原因は10世紀あたりに人口が増え技術進歩を受け入れる基盤ができたことがスタートとのこと。
人口が増えた原因は温暖化。元々ローマ崩壊は寒冷化に伴うゲルマン人の移動が原因だから、その時期が終わって食糧生産が増え、人が増えるとイノベーションも進むスパイラルが始まる。そして15世紀くらいで東洋を追い越しルネサンス、産業革命へ。
三大発明の件のように、中世のイノベーションの多くが東洋起源、アラブ経由のギリシャ古典などであることは本書でも散々出てくるが、それはどうでもよくて、結局それを現代にいたるテクノロジーにまでつなげたのは欧であるというのがこの著者が本当に言いたいことかな。つまり、少し欧マンセーの気があるな。アジアがかつての先進と、現代の期限を主張しても、それを作り上げたのは欧であり、それは欧の暗黒と呼ばれた時代に、欧こそが準備できたと。
で、本書で言われているテクノロジーや、イノベーションが欧の独創性によるものかどうかは分からない(というか本文読んだだけでは判断難しい)が、欧が産業革命にまで至った原因で説得力ある仮説を言っていた。それは「欧の文明だけがテクノロジーとイノベーションが世界を良く変えてゆくと信念を持てた」と言うもの。古代文明はおしなべて過去にの黄金時代を設定し、現状は悪くなってゆく途中と言う大きな歴史認識の中で歩んでいたのでイノベーションが世界を変えてゆくと言う感覚を持てて、実際に変わってゆき、またさらにイノベーションが起きると言うスパイラルが起こせたのは欧だけであったと言うこと。
10世紀くらいの欧の温暖期にこの発展のスパイラルが起き、寒冷化して衰退がはじまるはずの14世紀くらいには、その寒冷化を乗り越えて発展できるくらいのテクノロジー、イノベーションが欧では起きていた。むしろそれを乗り越えることでさらに発展した。これがこの本の主張が正しければ欧で産業革命までいたった理由でなんだろうな。
つまり、それはアジアからの借り物でもあったかもしれないが、「暗黒時代」に起きていたイノベーションが、欧のみで起きたそのスパイラルが、良きにつけ悪きにつけ、現代を用意した。そういうこと――なのであれば個人的には随分説得力を感じる結論だった。
『銃病源菌…』で文明の発生が環境要因に支配されるところは説得力を感じたが、産業革命に欧文明だけがいたった説明がどうもあいまい(簡単に言うと「中国の政治が悪い」と言っていた)な感じだったので、この本のイノベーションが世界を変える環境が10世紀ごろの欧の環境でのみ特権的に起きたと言う説で、とりあえず、暫定的自分の中の結論とするか。
こういう本もっとないかな。
荒木飛呂彦はインタビューで、『ジョジョの奇妙な冒険』を描く上のルールとして「悪と善は和解させない」「悪を善に改心させない」「悪に同情を誘うエピソードを添えない」といった事柄を挙げていた。
ダールグレン感想追加
ダールグレンを読み終わって少し時間がたって、頭の整理もできてきたから、前のツィートの他に思った事を追加。
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ダールグレン。やはりひどく読みにくい本だった。多少普段組やタイポグラフィの実験はあるが、極端に前衛的なことはやっていないにも関わらず。読書がなかなか進まない。話が分かりにくいわけではない。『アインシュタイン交点』や『ノヴァ』の方がよっぽど話の筋を追うのが難しい。主人公が記憶障害で記憶が飛ぶと言う設定なので話はとびとびになり、エピソードのつながりがはっきりとは書かれない部分も多い。しかしそのエピソード間の断絶は筋が分からなくなると言うほどではなく、それが難解さを作り出していて読みにくいと言うわけではない。
設定も興味深い。なんらかの災厄で霧の中に包まれ、まともな人々はとっくに逃げ出してしまった、都市ベローナに迷い込んだ主人公、キッドと呼ばれる自らの名前を忘れてしまった男、の放浪、パーティ、セックス、バイオレンス――その中で彼は多くの人々と関わりながら詩人として名を成してゆくのだが……と言う感じ。
しかし、主人公が目立って成長してゆくわけでもないし、謎解きの物語があるわけでもないし、セックス&バイオレンスも扇情的に描かれているわけでもなく、ひたすらヤマなしオチなしの物語(そういや腐は満載だな)が続いてゆく。銃撃事件や、転落事故死の事件、乱闘、乱交――普通なら物語のキーとなって盛り上がりに貢献してももよいエピソードは様々はいりこんでいるのだが、それらは淡々と描写され、読む者に高揚もエレジーもないままに流れてゆく。
エピソードに冗長も多い。都市が良くわからない災害に合い主人公たちが都市(物語)から脱出すると言うクライマックス前に主人公は自らの都市生活の告解を行いこの長い物語を総括する重要なシーンがあるのだが、教会に告解するのとその後に精神分析医にカウンセリング受けると言う、同様の機能のエピソードを並列で、続けて、なんの立体も作り出さないまま描く。主人公が所属した悪漢グループの行動も、似たようなバイオレンスが何回も連続して、どれがどれだが良くわからない感じになってゆく。他にも同じような出来事、イメージが何度となく繰り返され、その繰り返しで物語が進まないことに読書の徒労感がでてくる。
急ではないが特徴にかける長い山道を登る登山のような感じだ。次の一歩を踏むことに大きな困難はないのだが、ずっと続く同じような風景の中、先にの長いこの旅程に飽き、ついその歩みを止めてしまいそうになってしまう。その中にはもちろん時々は風光明媚な頂もでてくるのだが、そこも主人公たちはそこまで歩いてきた単調な道と同じようにあっさりと感動もなく通り過ぎるため、読む者も感動、物語の立体を感じることのないまま、平面として通り過ぎてしまう。
いや70年代なら風光明媚、珍奇だが珍しい風景と思えたかもしれないイメージが陳腐化しているというのもあると思う。ヒッピー的なライフスタイルの一部は現代では冗談、良く行っても若気の至り的なものに成り果てているのだとっしたら――この小説の描く風俗が陳腐とは言わないまでも衝撃的でも興味を引くものでもなくなっていると言うのはあるかもしれない。なので70年代であればその刺激により読書の推進力となったかもしれないエピソードは風化して作った当時のエッジがとれたモニュメントでも見るかのような、味わいが無いとはいわないが、刺激的な体験ではんなくなっている――退屈の解消とは結びつかない。
とは言え、それでも長く平坦な道のりに耐え、いろいろなエピソードを少しずつあつめて望むクライマックスは、それなりに盛り上がってはくる。しかしそこでよせばよいのにタイポグラフィの実験というか変形版組とかを集中的におこなってくるので物語は解体され、読みにくくなり、あれれとか思っているうちに読書終了。
たぶん、いろいろと掘り起こしてゆけば重層的にいろいろな解、発見がある物語なのだろう。その迷宮は解きがいのあるパズルになるのではないかと思う。しかしそういう構造の最低限の理解はいるだろうが(そしてその理解にまでも自分は達していないのかもしれないが)それは作者の望むことなのだろうか。構造を、深層を読み解くことが。我々は読書を通して、この表層の街ベローナを旅した。その内面を探すことは必要なのかだろうか?
必要ないような気がする。我々は深層も表層となりそこにあるような平面を旅する厚みのない読者としてそこに立ち、そこから抜け出した。大部分は退屈しながら、時々楽しみながら。
感動とか言うものがここにあるわけではない――日々の生活のように。しかし我々はそんな日々の中、この平面の中、ダフネに会ったかもしれない。それが平面の中にあるのならばそれでこそ、この世界の救いなのではないだろうか。
しかしそれはディレーニィにとっての救い。我々は、それぞれに、また別の平面、都市ベローナを見つけ、そこで救いに会わなければならない。この長い読書の最後に、なぜかそんな事が強く頭の中に浮かんできた。そのために、巣少なくとも自分の読書はあったのだと。なんかそう思ってもう一度この本を思い出してみれば、読んでる途中は苦しかった読書も良いもののように思えてくる。なんか自分にとって重要な本ってそういうものなんだよなと改めて思うと――結論はやっぱ読んでよかったかな。
またラノベタイトルランダム作成
ラノベの題名を音素に分解してランダムに組み合わせる、をまたやってみた。以下。
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ブラッドオウンリプレイ~出会い侵蝕
ウィズハレルヤ魔次元~デスオンライン
呪体験二次元ロマンス
天地無用前門同居歴史後候補~はじめました海
二次元真戦闘ブレイド!(声優レジェンド)
ハイスクールお嬢様質問剣~千里
侵蝕ブレイブルー 殺したら負けと思っている
学校メイド零~煉獄優等生
最悪アニメにようこそ
中身は秘密★必要未満遣い猫ユニオン
会長質問! これからなにをするのですか?
黒目録会社リンストライク
覇道・ザ・進路恐怖症
ハローマニアックブラッド~封印オーバーフロー
幼なじみシリーズ~働いたら負けと思っている
マグナムはじめました
レギオスアルスマグナアイドル
パブリック彼女×わたし=聖過ぎ
黙示録とジョシコーセー
正義すぎる魔物★ジョン王
掌握オタクハイスクール
魔法使い会長 俺候補です
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「ハイスクールお嬢様質問剣」は読んでみたい気もするが、切り刻む素材前と変えてないので、個人的に少しワンパターン化かなと思って、別のラノベ題名を素材に投入するかなとも思ったが、それならむしろ分野を変えるかなと、今度はSF小説題名でやってみたのが以下。
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無慈悲ガイド 火星旅行記
ガニメデ巨人城
闇マシン戦士ロマン
透明な結び目
果てしなきゲーム
羊船火星へ
ゼロ銀河オーバードライヴ
人類の夜は冷たい
月果てなき船
人間補完期ライヴ女王
アンドロイド都市少年ユービック
補完ファウンデーション時代ブラジル
冷たい戦士 サー・ユービック
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ラノベにくらべるとあきらかにランダム題名で出てきたものが「らしく」ない。ラノベに比べるとモノになる率が低いし、選んでもSFと言うよりは不条理小説の題名みたいな…でも「透明な結び目」「羊船火星へ」「人類の夜は冷たい」あたりはいいかもな。
しかし、これってラノベとSFの違いが実は端的にあらわれているのではないか。要素がランダムでくっついても物語ができるジャンル構造を持っているラノベと、ある程度要素同士がこうくっつかないといけないと決まっているSF。くっついた要素でできた突拍子もない完成品もジャンル内にいれてもよい自由度がある(いい加減ともいう)ラノベと、ジャンル内論理に合わないと突然変異がはじかれやすいSF。どっちが良い悪いでなく、ジャンル特性の話だが、生まれてからの年数が(洗練が)こういう違い作ってる気はするね。
あと、SF小説題名ランダムでは今いち新鮮味のある題名でないのなら、科学用語と哲学用語をまぜればSF小説題名生成されないかと思ってやったのが以下。
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アクィナス合理生命
剃刀Anglican
実在悪魔 快楽ステレオ
夜警プランクトン
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SFというよるはメタフィクション小説の題名みたいになったね。科学用語が偏っていたからかもしれないので宇宙用語とかもっといれてもよかったかもしれないが。
しかしこの音素合成いろいろやるともっといろんなジャンルの特性分かったりしないかな。



